人間だったら考えて

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卒論・修論tips

この記事は何?

卒論・修論を書き始めるときに知っておくと良い知識を研究室内でまとめていたのですが,恐らく研究室外の方々にも役に立つのではないかと思い公開してみます.
基本的にTeXを使った理系の卒論・修論を想定しています,分野毎に作法が異なる点もあるとは思いますが適宜対応してください.

TeXのお作法

このページが分かりやすくまとまっているので,こちらを参照してください.
ichiro-maruta.blogspot.jp

半角と全角

句読点

分野によります.
「,」「.」を使う場合はIMEの設定で変更しておくと簡単です.

括弧

日本語文のときは全角括弧を使います.

✕:新しい物質(成分)を発見する.
◯:新しい物質(成分)を発見する.

英文のときは半角括弧を使いますが,括弧の外側に半角スペースを置きます.

✕:Support Vector Machine(SVM)is a supervised machine learning algorithm.
◯:Support Vector Machine (SVM) is a supervised machine learning algorithm.

日本語文の中に英単語および括弧を用いる場合には宗派があると思いますが,半角括弧+半角スペースで良いと思います.

Support Vector Machine (SVM) を用いた.

引用

引用スタイル

引用スタイルを整えましょう.弊研究室では,引用スタイルが統一されているかどうかをかなり厳しくチェックされました.

また,松尾さんによると

論文の質は、参考文献を見るだけで、ほぼ言い当てることができます

とのことです.

bibitemに参考文献を書いていくときは,

  • 氏名表記(Myoji N.やN. Myojiといった書き方や,何人以上をet al.にするかなど)
  • 雑誌名(省略形にするかフルで書くか,イタリックにするか)
  • vol.issue
  • pages
  • 年号

を統一します.

BibTeXを使うときは,bstファイルを編集することで引用スタイルを統一させることができます.
しかし,bstファイルの編集は面倒なので既存のものを使う方が良いと思います.
こちらのページで紹介されているjecon.bstを編集すると簡単かもしれません.
jecon.bst: 経済学用BibTeXスタイルファイル

参考文献の順番(名前順?引用順?)は分野によって異なるため確認してください.
bibitemで参考文献を書いている場合は,文献を手動で並べる必要があるため注意が必要です.
BibTeXを使っている場合はbstファイルを編集することで名前順や引用順の指定が可能です.
(jplain.bstは名前順に,junsrt.bstは引用順に並びます.)

文献管理ソフト

私は文献管理にはMendeleyを使っています.
Mendeleyにはbibファイルを出力する機能があり,引用の際は非常に楽です.
一方で,Mendeleyが取得する文献情報は間違っていることが多いため注意が必要です(巻・号・ページや雑誌名が省略されていたりなど).
そのため,Mendeleyが出力したbibファイルを用いて引用する際には,必ず文献情報が正しいかチェックする必要があります.
間違っていた場合には,Mendeleyから手作業で文献情報を修正する作業が必要となります.

日本語

接続詞

ひらがなを使ってください.

✕:「~である.従って~」
◯:「~である.したがって~」

係り受け

係り受けの分かりにくい文は避けましょう.
下の引用は係り受けの厳しい文の一例です.


表記ゆれ

一週間くらい卒論・修論を書いていると,だいたい最初の方と最後の方で表記がゆれています.
「ユーザー」or「ユーザ」など注意してください.

参考になりそうな図書

古典としては理科系の作文技術でしょうか.私は結城さんの数学文章作法を参考にしていました.

数字・数式

桁数の大きい数字

「,」を入れてください.「10000000」とか書かれると混乱します.

単位

単位の前には半角スペースを置きます.
ただし,「℃」や「%」のときは半角スペースを置きません.

✕:長さが100mの~
◯:長さが100 mの~
✕:50 %の濃度の~
◯:50%の濃度の~

数式

sin関数やexp関数はTeXのコマンドを使います.

✕:sin(x)
◯:\sin(x)

sin(x)と書いてしまうとsinの部分が斜体となり,sとiとnの積のように見えてしまいます.

図・表

キャプション

図のキャプションは下,表のキャプションは上に書きます.
図表目次を入れているとき,キャプションが長くなってしまうと目次が大変なことになってしまいます.
その場合は,\caption[目次]{内容}を使うと回避できます.

なるべくベクター画像

図はなるべくベクター画像で作りましょう.
ラスター画像は印刷したときには気にならなくても,ディスプレイ上で拡大すると汚くなってしまいます.

PowerPointで図を作っているケースが多いと思いますが,MetafileToEPSConverterを使うとPowerPointの図をEPSに変換してくれます.

その他

なんだかとりとめのない記事になってしまいました.
卒論・修論を先生にチェックしてもらう前に,なるべく自分でチェックできるところはチェックしておくと良いと思います.